“新世代育成セミナー”

第6回青少年育成セミナー H10.8.29.(土) 〜30(日)
会 場  箱根の里
講 師  ネットワーク地球村 松吉徹也氏
テーマ  地球環境について学ぶ
 「地球環境について学ぶ」松吉徹也
●オゾン層破壊
・カナダやヨーロッパの新聞には「日差しの強い日は30分以上陽にあたってはならない」と書かれている。オゾン層がフロンによって破壊されているという事実は日本でも耳にするが、30分以上に陽に当たってはならないとは本当なのだろうか。
・オゾン層が破壊される事によって紫外線Bが降り始めた。紫外線Bは皮膚や目に当たるとガンを誘発する。更に紫外線Bの影響は若い世代に顕著に現れる。本当に危険なのは赤ちやん等の乳幼児なのだ。更に、地上で放出したフロンがオゾン層を破壊するまでには15年以上の歳月がかかる。本格的な被害はこれからである。
・環境先進国ではフロン回収に関して迅速な取り組みが始まっている。「可能な限り陽に当たらない」「フロンをこれ以上捨てない」。しかし日本での取り組みはどちらも遅れていると言わざるを得ない。一人でも多くの人が事実を知り、早急な取り組みを開始する必要がある。
●地球温暖化
・国連によって地球の平均気温は今後100年間で2度上昇する事が予測されている。2度という温暖差を見て「大変だ」と考える人は少ないが、氷河期と現在の温暖期の温度差が4度少々だという事実を聞くと2度の変化は無視する事が出来ない事に気がつく。
・生態系の急激な温度上昇について行けずに多くの種が滅びる。
・南極の氷が溶けて海面が上がり世界中で住む所を追われてしまう人々がいる。
・世界的に食料生産が低下し、現在自給率30%弱の日本は食糧入手が非常に困難になる。
・温暖化の原因は空気中の炭酸ガスの急激な増加に他ならない。我々先進国の人間が過剰なエネルギーを使い続け、なおかつ緑を荒らして来た結果である。
・現在の炭酸ガスの排出量に対して70%を削減しないと温暖化を止める事は出来ない。
●根本原因
 地球の事実について考えて欲しい事がある。
(1)環境問題は未来の問題ではなくすでに現在の問題になりつつある
(2)誰が主体的に行動を起こすべきなのか?
(途上国:45億人×1)+(先進国:10億人×100)=1045億人分
 地球上で1000億を越える人間が住んでいるに相当するエネルギー・資源の浪費が地球上で行われている。地球の限度は100億人。限度を10倍越えて消費が行われており、この10倍のバランスの崩れを元に戻さない限り地球環境は悪化をたどる。そして明らかに効果があがるのは100を少しでも落とす事である。
 今、本当に多くの人々の行動が待たれている。事実を知って気付いた人は行動をして欲しい。我々の未来はこれからの我々の行動にかかっている。

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